故人のLINEアカウントはどうなる?放置した場合と、削除を依頼する手順

故人のLINEアカウントはどうなる?残す・消すの考え方と手続き

亡くなった親とのLINEのトーク。何気ないやり取りが、いちばんの形見になることがあります。一方で、放置されたアカウントをそのままにしていいのかも気になる。この記事では、故人のLINEアカウントがどうなるのか、何もしない場合の扱いと、削除を依頼する手順を整理します。

LINE以外の手続きも含めた全体の順番はデジタル遺品は何から手をつける?にあります。

目次

結論:引き継ぎはできない。そして手続きは必須ではない

LINEのセーフティセンターには、故人のアカウントについて次のように書かれています。

遺族であっても故人のアカウントを引き継ぐことはできない。削除を希望する場合は問い合わせフォームから連絡する。そして、特に何も手続きをしない場合は、そのままアカウントが残る場合もある、とされています。

ここで大事なのは3つ目です。手続きは必須ではありません。期限もありません。

「早く消さないといけないのでは」と焦る必要はないということです。気持ちの整理がついてから決めても、制度上の不利益はありません。

Facebookの追悼アカウントやAppleの故人アカウント管理連絡先のような、家族に引き継ぐ仕組みはLINEにはありません。選択肢は、そのままにするか、削除を依頼するかの2つです。

残すか消すかを決める前にやること

故人のLINEを削除する前にやることを4ステップで示した図解

先に手を動かしておきたいのは、実は親の端末ではなく自分の端末です。

親とのトークは、自分のスマホにも同じものが残っています。向こうのアカウントがどうなろうと、こちら側に残ったトークは消えません。スクリーンショットを撮る、トーク履歴をテキストで保存する、送ってもらった写真を端末に保存する。これは今日すぐにできます。

次に、親の端末が開くかどうかです。LINEは遺族にトーク履歴を提供する手続きを用意していません。つまり、親の側のトークや写真を見られるかどうかは、スマホのロックが開くかどうかで決まります。開かない場合、事実上そこで終わりになります。ロックの扱いは親のスマホ、亡くなった後にロック解除できる?にまとめました。

そのうえで、残すものを決めてください。削除の依頼が受理されると、トーク履歴もアルバムの写真も元に戻せません。

削除を依頼する場合の手順

アカウントを消すと決めたら、LINEの問い合わせフォームから遺族として削除を依頼します。本人確認や死亡の確認ができる書類の提出を求められる場合があります。

フォームの場所や必要書類は変わることがあるため、依頼の前にLINEのセーフティセンターと公式ヘルプで最新の案内を確認してください。

「急いで消すべきか」を迷ったときは、リスクの大きさで考えると決めやすくなります。放置したアカウントで心配されるのは、乗っ取られて故人の名前で不審なメッセージが送られることです。

  • 何年も放置するつもりがあるなら、削除を依頼しておく
  • 気持ちの整理がつくまで置いておきたいなら、そのままでもよい

どちらも選べます。繰り返しになりますが、期限はありません。

なお、スマートフォンの契約そのものをどうするかは別の話です。解約と承継のどちらを選ぶかは親の携帯電話、亡くなった後の解約はどうする?を参照してください。

いちばんの備えは「生前のひと言」

ここまで書いたことは、裏を返せば「本人が生前に決めておけば、家族は迷わない」ということでもあります。

エンディングノートのデジタル項目に「LINEは消していい」「写真だけ残して」と一行あるだけで、家族の迷いは消えます。書き方はエンディングノートの書き方を参考にしてください。

親に切り出しにくい場合は、自分の分から書くという方法もあります。「私も書いたから」と渡すほうが、頼むより角が立ちません。

わが家の場合

父のスマホは開けなかったので、父とのLINEは、私の端末に残った側のトークだけが手元にあります。旅行の集合時間のやり取りとか、「みかん送った」だけの一言とか。特別なことは何も書いていないのに、消せないままです。

アカウントをどうするかより先に、自分の端末のトークをバックアップしたのを覚えています。形見は向こうのアカウントではなく、こちらの画面の中にもある。それがわが家の実感です。

父のアカウントは、結局そのままにしてあります。消す理由も、残す理由も、はっきりとは決められませんでした。手続きが必須でないと知っていたら、あのとき少しは気が楽だったと思います。

NEXT STEP

今日やることは、これだけ

  • 自分の端末に残っている親とのトークを保存する
  • 残したい写真があれば、先に端末へ書き出しておく
  • 削除を依頼するかどうかは、急がずに決める

出典

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この記事を書いた人

中心メンバーは、数年前に父を見送った40代の会社員。デジタル遺品や実家の整理で「準備しておけばよかった」と痛感した経験から、同じ立場の方に向けて、親の「もしも」に少しずつ備えるための情報を集めて記事にしています。

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