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もしも明日、自分のスマホを家族に見られたら。そう考えたとき、少しでも胸がざわついたなら、この記事はきっと役に立ちます。検索履歴、メッセージ、写真。悪いことをしていなくても、見られたくないものは誰にでもある。一方で、ネット銀行や証券の情報は、家族に確実に伝わらないと困る。この記事では、その矛盾に正面から応えるサービス「デジ・タクセル」を詳しく解説します。

結論:「消す」と「繋ぐ」を、生前に仕分けて託すサービス
デジ・タクセルは、株式会社GOODREIが運営する生前契約型のデジタル終活サービスです。掲げているコンセプトは「見せたくないものは、消す。届けたいものは、繋ぐ。」。
仕組みを一言でいうと、元気なうちに「消してほしいデータ」と「家族に届けてほしい情報」を登録しておき、もしもの後に、専門のスタッフが本人の意思どおりに実行してくれるサービスです。
家族がネット銀行や証券口座の存在に気づけないまま相続手続きを進めてしまったり、本人が見せるつもりのなかったSNSや写真を目にして戸惑ったりすることを減らせる。必要な資産情報は家族へ届けながら、本人のプライバシーにも配慮できる。ここが大きな特徴です。
「家族に頼めない備え」がある、という問題
当サイトでは、エンディングノートやスマホの公式の引き継ぎ設定など、お金のかからない備えをずっとおすすめしてきました。その方針は変わりません。ただ、無料の備えには構造的にできないことが1つあります。
「見られたくないものを、見られずに消してもらう」ことです。
エンディングノートに「このフォルダは見ずに消して」と書いたとしましょう。実行するのは家族です。削除しようとすれば画面は開かれ、目に触れます。つまり、消す作業を家族に頼む限り、プライバシーは守れない。逆に誰にも頼まなければ、ネット口座のような大事な情報まで一緒に闇へ沈みます。放置されたデジタル遺品の問題は、当サイトで繰り返し書いてきたとおりです。

デジ・タクセルは、この「家族には頼めない領域」を第三者のプロが引き受ける、という発想のサービスです。
できることの全体像
スタンダードプランに含まれる内容は次のとおりです(公式サイトより・2026年8月時点)。
- デバイス1台のパスワード保管・引き継ぎ
- 金融機関情報の保管・家族への通知(最大5件)
- 継承者への個別メッセージ(最大3名)
- 端末・クラウドのデータ削除
- SNSの整理・投稿代行(最大5件)
- アプリ削除・サブスクの解約手続き(各最大5件)
- 毎月の生存確認(電話・メール・SMS)
- 相続診断士による情報整理のサポート
注目したいのは、削除系(データ・SNS・サブスク)と引き継ぎ系(金融機関情報・メッセージ・パスワード)の両方が揃っている点です。当サイトで紹介してきた故人のサブスク解約やSNSアカウントの整理は、本来どれも遺族が1件ずつ調べて進める作業でした。それが生前の登録内容に沿ってまとめて実行される形です。
申し込みから実行までの流れ

契約後の日常は、月1回の生存確認に応えるだけです。電話・メール・SMSで行われるので、特別な操作は要りません。
申し込み後に郵送で届く控えには、預けている情報の概要と、もしもの際の連絡先が記載されます。パスワードなどの秘密情報が紙面に書かれるわけではなく、それらはセキュリティ管理下のサーバーや物理HDDにバックアップして保管されるとのことです。
もしもの後は、家族が専用の返送キット(追跡番号・配送保険つき)で端末を送ると、事前に決めたルールどおりに、データの削除と資産情報の通知が実行されます。実行の前には遺族の同意確認書の取得という手順も挟まれるため、家族が何も知らないまま進むこともありません。
料金:買い切り330,000円という考え方
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 330,000円(税込)/税抜300,000円 |
| 支払い | 一度きりの買い切り型 |
| 月額費用・更新料 | なし |
正直に言って、気軽な金額ではありません。判断の物差しをひとつ挙げるなら、「月額ではない」ことです。生存確認は契約から実行のときまで毎月続きますが、費用は最初の一度きり。長生きするほど割高になる月額型と逆の構造で、何年先になるか分からない「もしも」に備えるサービスとしては、理にかなった料金設計だと感じます。
それでも高いと感じるか、プライバシーと家族の負担軽減への保険として妥当と感じるかは、スマホの中身と資産の状況次第です。だからこそ、次の項目を読んでから判断してください。
安心材料:セキュリティと専門家体制
「パスワードや資産情報を預けて大丈夫なのか」。この不安への答えとして、公式サイトでは次の体制が示されています。
- 情報セキュリティの国際規格に基づくISMS認証(ISO/IEC 27001)を取得
- 本人確認+ワンタイムパスワードの二段階認証
- デジタルだけに頼らない、紙での二重管理(本人用と家族用の控えを郵送)
- 顧問弁護士(Sfil法律事務所代表)の監修、相続診断士・セキュリティエンジニアの在籍
生前契約のサービスは「実行のとき、会社がちゃんと存在して動くか」が本質的な信頼問題です。第三者認証と専門家の体制を公開していることは、判断材料として重要だと思います。
向いている人・まずは無料の備えで足りる人
当サイトの立場から、正直に整理します。
デジ・タクセルが向いているのは、こんな方です。
- 家族にも見られたくないデータが、はっきりとある
- ネット銀行・ネット証券など、確実に家族へ伝えたい資産がある
- 子どもに整理の負担をかけたくない。おひとりの方や、家族が遠方の方
一方で、「スマホに秘密は特にない。口座のありかを伝えたいだけ」という方なら、まずはエンディングノートとスマホの公式の引き継ぎ設定で十分です。無料の備えを整えたうえで、それでも残る「消したいもの」の問題に気づいたとき、はじめて検討する。その順番で遅くありません。
すでに親を見送っていて、開かないスマホを前にしている場合は、生前契約型ではなく調査型のサービスが対象になります。2つのタイプの違いはデジタル遺品の整理をプロに頼むには?にまとめました。
わが家の視点
父を見送ったとき、開かないスマホを前に途方に暮れた経験は、このサイトで何度も書いてきました。ただ、今にして思うのは別のことです。もし父のスマホが開けていたら、私たちは父が見せるつもりのなかったものまで、全部見ることになっていたはずです。
遺されたスマホは、開けなくても、開けても、家族を悩ませる。「本人が生前に決めておく」以外に、この問題の出口はありません。デジ・タクセルのようなサービスにお金を払うかどうかは人それぞれでも、「消すと繋ぐを生前に仕分けておく」という考え方そのものは、すべての人に意味があると思っています。
今日やることは、これだけ
- 自分のスマホに「見られたくないもの」があるか、一度考えてみる
- 家族に確実に伝えたい資産情報を書き出してみる
- 公式サイトでサービスの詳細と最新の条件を確認する
※本記事の内容は2026年8月時点の公式サイトの情報に基づいています。料金・サービス内容の最新情報は公式サイトでご確認ください。
