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親が施設に入った、あるいは亡くなって、実家とその土地が残った。誰も住まない家を持ち続けるのは負担だと分かっていても、売るのか、貸すのか、何か建てるのか、判断の材料がない。この記事では、相続した実家の土地をどうするか考える順番と、複数の企業から無料で活用プランを取り寄せて比べられる「タウンライフ土地活用」の使い方を解説します。

結論:決める前に、「その土地に需要があるか」を知る
売る・貸す・建てるのどれが正解かは、土地によって違います。駅から近いのか、周りに何があるのか、広さはどれくらいか。同じ「実家の土地」でも、駐車場にすれば安定して埋まる場所もあれば、アパートを建てても入居者が集まらない場所もあります。
だから最初にやるべきは「決めること」ではなく「知ること」です。その土地にどんな需要があり、どの活用方法ならどれくらいの収支になるのか。この判断材料を揃えてから、家族で選ぶ。順番を逆にすると、営業の勢いで決めてしまったり、逆に何年も放置したりしがちです。

「売る」に傾いている場合は、税の特例と期限を先に確認してください。相続した実家を売る流れ。「空き家の3,000万円特別控除」は期限で決まるにまとめました。
放置が選べなくなっている理由
「とりあえずそのままに」が、以前より選びにくくなっています。
ひとつは固定資産税です。誰も住まない家を放置して「特定空家」に指定されると、住宅用地の軽減措置が外れ、土地の固定資産税が最大6倍になる可能性があります。仕組みは実家が空き家になったら固定資産税が6倍?に書きました。
もうひとつは相続登記です。2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内に登記しないと、10万円以下の過料の対象になります。2024年4月より前に相続した不動産も対象で、こちらは2027年3月末が期限です。遺産分割がまとまらない場合の「相続人申告登記」という救済制度もあるので、まずは法務局か司法書士に相談してください。自分でやるか頼むかの判断と費用は相続登記は自分でできる?司法書士に頼む?費用と判断の目安にまとめました。
そして管理の手間です。遠方の実家を月1回見に行くだけでも、交通費と時間がかかり続けます。誰も住まない実家の管理で書いたとおり、管理は「いつまで続けるか」を決めないと終わりません。
タウンライフ土地活用とは
タウンライフ土地活用は、タウンライフ株式会社が運営する、土地活用の一括比較サイトです。土地の情報を1回入力すると、提携する複数の企業から活用プランが届きます。公式サイトの案内をまとめます(2026年8月時点)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 無料 |
| 届くもの | 収支シミュレーション、土地の需要調査書、工法別の活用事例 |
| 提携企業 | 130社以上(三井ホーム、ミサワホーム、大和ハウス、名鉄協商パーキングなど) |
| 活用の種類 | アパート・マンション・駐車場・クリニック建設など |
| 入力時間 | 3分程度 |
| 利用できる人 | 土地を現在所有している方、または相続などで所有予定の方 |
「所有予定」でも使える、という点が実家の場面では大事です。親が元気なうちに、将来その土地がどう使えるのかを把握しておく。公式サイトにも「生前に土地を引き継ぐ予定があり、空き家が建っている」という利用例が載っています。
複数社から取り寄せる意味
土地活用の提案は、会社によって得意分野が違います。ハウスメーカーはアパートを勧め、駐車場会社は駐車場を勧める。1社だけに相談すると、その会社の得意な答えしか返ってきません。
公式サイトには、A社とB社の提案で約1,500万円以上の差が出た事例が紹介されています。どの土地でもそうなるわけではありませんが、「同じ土地でも会社によって提案がこれだけ違う」ということ自体が、複数社から取り寄せる理由です。
営業が心配な場合
一括請求の不安は「営業の電話が来るのでは」という点に尽きます。公式サイトには、断りにくい場合はタウンライフが代理で断ることも可能、と明記されています。プランを見て「今はやらない」と決めたら、その旨を伝えれば済む仕組みです。
使う前に知っておきたい3つのこと
- 土地を持っていない、持つ予定もない場合は利用できません。また「売却だけを考えている」なら、不動産会社の査定サービスのほうが目的に合います
- 届くのはあくまで「提案」です。収支シミュレーションは前提条件次第で変わるので、空室率や修繕費がどう見込まれているかを確認してください。数字に迷ったら、土地活用に詳しい税理士やファイナンシャルプランナーに見てもらうのが安全です
- 相続税や所得税への影響は、活用方法と家族の状況で大きく変わります。節税目的で建てて失敗する話は珍しくありません。税金の判断は必ず税理士に相談してください
向いている人・今はまだの人
向いているのは、実家の土地を「持ち続ける前提」で、何かしら収益を生む形にできないか知りたい方。特に親が元気で、将来の引き継ぎを見据えて情報を集めておきたい場合です。
今はまだ、という方もいます。相続人の間で分け方が決まっていない、相続放棄の可能性がある、親本人が「家を残したい」と強く望んでいる。こうした状況なら、土地の活用より先に家族の合意が必要です。施設入居後の実家の考え方は親が施設に入ったら、実家はどうする?にまとめています。
わが家の視点
母の家は地方の住宅地にあり、いずれ誰も住まなくなる可能性があります。以前、近所の方に「更地にして駐車場にしたら」と言われたことがあって、母は少し嫌そうでした。まだ住んでいる家の話ですから、当然です。
ただ、その場では「そういう選択肢もあるんだね」で終わらせつつ、私は別の日に、その土地で何ができるのかを自分で調べ始めました。母に決断を迫るためではなく、いつか話すときに、感情論ではなく材料を持って話せるようにしておくためです。
活用するかどうかは、母と妹と3人で決めること。でも「何ができるか分からない」状態で話し合うと、不安だけが先に立ちます。材料を揃えておくのは、子の側にできる準備のひとつだと思っています。
今日やることは、これだけ
- 実家の土地の「広さ」と「最寄り駅からの距離」だけ、まず把握する
- 相続登記が済んでいるか(親の名義のままか)を確認する
- 所有予定の段階でも使えるので、無料プランを取り寄せて材料を揃える
※本記事の内容は2026年8月時点の公式サイト・公的機関の情報に基づいています。サービス内容の最新情報は公式サイトでご確認ください。
