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親を見送って、あるいは墓じまいをして、お墓を新しく建てることになった。ところが墓石はカタログを見る機会がほとんどなく、何を基準に選べばいいのか分かりません。この記事では、お墓を建てるときに実際に効いてくる判断軸と、391種類のデザインを無料カタログで比べられる「石屋千鳥」について解説します。

結論:墓石は「見比べてから決める」ものになった
かつてお墓は、霊園や菩提寺に紹介された石材店で決めるものでした。選択肢を並べて比べるという発想自体がなかったわけです。
いまは事情が変わりました。デザインも石の種類も自宅で見比べられますし、全国対応の専門店なら地域に縛られません。前の記事で書いたとおり、改葬先として「別の墓石があるお墓(一般墓)」を選んだ方は14.3%います(鎌倉新書・2026年)。合祀を避けてお参りの場を残したい、という判断です。
お墓を建てるという選択が残っている以上、比べる材料は多いほうがいい。カタログはそのための道具です。
お墓を建てるとき、何で決まるのか
墓石選びで迷うのは、判断軸が見えないからです。実際に効いてくるのは次の4つです。
- デザイン。和型か洋型か、どんな形にするか。近年は洋型やデザイン墓が増えています
- 石の種類。産地や色によって価格も風合いも変わります。カタログで実物の色味を見比べるのがいちばん確実です
- 耐震性。地震で倒れた墓石を建て直す費用は自己負担になるのが一般的です。施工の仕様は必ず確認してください
- 建てた後の保証と窓口。10年、20年と付き合うものなので、修理のときにどこへ連絡すればいいかが明確かどうかは大きな差になります
価格は、お墓の大きさ・石種・墓地の条件で大きく変わります。定価があるものではないので、見積もりを取って比べるほかありません。
「石屋千鳥」とは
石屋千鳥は、株式会社千鳥(福岡市博多区・平成15年設立)が運営するデザイン墓石の専門店です。公式サイトの案内をまとめます(2026年8月時点)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| デザイン数 | 391種類(和型・洋型・ガラス墓など) |
| デザイン変更 | 大きさ・高さ・色・模様の変更が可能。変更費用は何度でも無料 |
| 耐震・免震 | 震度7に耐える免震・耐震施工が標準装備 |
| 対応エリア | 全国(北海道から沖縄、離島にも対応) |
| 保証 | 安心10年保証。窓口を1か所に一元化 |
| カタログ | 無料。「電話営業一切なし」と明記 |
| 見積もり | 各デザインページから請求でき、通常1営業日以内 |
耐震について公表されていること
耐震は公式サイトで具体的に説明されている数少ない項目です。京都大学防災研究所での実験により、阪神大震災を165%増幅したテストでも倒壊しないことが確かめられている、と記載されています。
墓石は建てた後に地震で倒れると、その修復費用は基本的に自己負担です。デザインだけでなく施工の仕様を見ておく意味は、ここにあります。
VR墓石展示場という仕組み
専用のVRゴーグルを自宅に届け、墓石を立体で見られるサービスも提供しています。公式サイトでは世界初の試みで自社のみの取り扱いとしています。
墓石は実物の大きさが図面では分かりにくいものです。展示場が遠い場合の代わりになります。

頼む前に知っておきたい3つのこと
- 墓地の規定を先に確認してください。霊園や寺院墓地には、墓石の高さやデザイン、外柵の仕様に規定がある場合があります。石材店が指定されている墓地もあるので、デザインを決める前に管理者へ確認するのが順番です
- 菩提寺がある場合は、先にお寺へ相談を。お墓は宗教的な意味を持つものなので、事後報告は避けたほうが無難です。この点は親の葬儀、事前に決めておく5つのことにも書きました
- カタログは比較のために取るものです。1社で決める必要はありません。並べて見比べてから選ぶのが本来の使い方です
向いている人・別の方法が合う人
向いているのは、お参りの場を残したい方、地元の石材店のカタログに気に入るデザインがなかった方、そして展示場が遠くて実物を見に行けない方です。全国対応なので、実家から離れた場所に建てる場合にも使えます。
一方、墓地側で石材店が指定されている場合は、そもそも選べません。また承継者がいない、管理を続けられないという事情があるなら、お墓を建てること自体を再検討したほうがいいかもしれません。選択肢の全体像は墓じまいの後、遺骨はどこへ?改葬先6つの選択肢と選び方、墓じまいそのものの流れは墓じまいとは?にまとめています。
わが家の視点
父方のお墓は車で3時間の山あいにあり、母は「近くの納骨堂でいい」と言います。一方で妹は「合祀は嫌、お父さんに会いに行く場所がなくなる」と。
この2つを両立させる形があるとすれば、近くにお墓を建てて移すという選択です。費用はいちばんかかります。それでも、選択肢として存在することを知っているのと知らないのとでは、話し合いの中身が変わります。
わが家はまだ結論が出ていません。ただ、次に3人で話すときには、カタログの1冊くらいは手元に置いておこうと思っています。案がないまま話すと、いつも「まあ、また今度」で終わってしまうので。
今日やることは、これだけ
- 墓地の管理者に、石材店の指定と墓石の規定があるか確認する
- 菩提寺があるなら、お墓を建て替える意向を先に相談する
- デザインと価格の見当をつけるため、まずカタログを取り寄せる
※本記事の内容は2026年8月時点の公式サイトの情報に基づいています。デザイン数・保証・対応エリアの最新情報は公式サイトでご確認ください。
