「親と話しておいたほうがいいことは分かっている。でも、何から聞けばいいのか分からない」。このサイトを始めてから、いちばん多く感じてきた声です。この記事は、親が元気なうちに聞いておきたいことを10個に絞った保存版です。全部を一度に聞く必要はありません。次に会うとき、どれか1つで十分です。

目次
聞いておきたい10のこと
- スマホのパスコードの「残し方」。直接聞かなくても、封筒やノートに残す方法があります。もしもの後の選択肢は親のスマホ、亡くなった後にロック解除できる?へ
- 銀行・証券会社の名前。金額は不要、「どこにあるか」だけ。ネット銀行・ネット証券は特に見つけにくいので必ず(デジタル遺品とは?)
- 保険会社の名前。生命保険・医療保険・共済まで。聞き方のコツは親の保険、どこに入っているか知ってる?へ
- 毎月払っているもの。サブスク、新聞、習いごと。クレジットカードの明細を一緒に見るのが早道です(故人のサブスク解約の手順)
- 権利証・実印・通帳のありか。中身を見せてもらう必要はなく、「どの引き出しか」だけで十分
- かかりつけ医と飲んでいる薬。急な入院のとき、最初に必要になる情報です
- 借金や保証人の有無。聞きにくい話ですが、相続放棄の判断は3か月しかありません(死後の手続き期限一覧)
- 葬儀とお墓の希望。「盛大に?それとも家族だけ?」の一言だけでも、いざというとき家族の迷いが減ります
- 知らせてほしい人。親の交友関係は、子どもが思っているより把握できていません。年賀状のありかを聞くだけでも違います
- 実家をどうしたいか。住み続けたいのか、いずれ手放していいのか(実家が空き家になったら?)
全部聞けなくていい
10個並べましたが、これは「やることリスト」ではなく「地図」です。一度に聞き出そうとすると、親は確実に身構えます。
おすすめは、帰省1回につき1つ。お茶を飲みながら、世間話の流れで1つだけ。1年あれば数個は聞けますし、話しているうちに親のほうから続きを話してくれることもよくあります。切り出し方に迷ったら親の終活、どう切り出す?気まずくならない話し方をどうぞ。
聞いた内容の置き場所は、エンディングノートが最適です。書き方はエンディングノートの書き方|デジタル項目のテンプレ付きにまとめています。
わが家の場合
父を見送った経験から言うと、この10個のうち、当時わが家が把握できていたのは「かかりつけ医」ひとつだけでした。残りの9個は、すべて後から手探りで調べることになりました。
いま母とは、帰省のたびに1つずつ埋めています。先日ようやく7番の「借金はないよ、保証人にもなってない」を聞けました。重い質問ほど、聞けたときの安心は大きい。この順番で聞く必要はないので、聞きやすいものから始めてください。
NEXT STEP
今日やることは、これだけ
- 10個の中から、次に会うとき聞く「1つ」を決める
- 聞いた答えを書き留めるノートを用意する
- この記事を家族(兄弟姉妹)に共有して、分担する
