遺品整理は何から始める?残す・売る・預ける・頼むの4つで分ける

遺品整理は何から始める?残す・売る・預ける・頼むの4つで分ける

親の家の片づけを前にして、どこから手をつければいいか分からない。遺品整理は物の量が多く、気持ちも追いつかないので、途中で止まりやすい作業です。この記事は、進める順番と分け方をまとめた案内役です。個別の方法はそれぞれの記事へ進んでください。

カメラやレンズは、本体だけで判断すると値を取りこぼしやすい品目です。確認することは親のカメラ・レンズ、どう手放す?にまとめました。

実家の片づけをする様子のイラスト
目次

結論:捨てる物からではなく、残す物から決める

遺品を急がない・残す・値がつくか確かめる・預けるか頼むの順に分ける4ステップの図解

遺品整理が止まる原因は、たいてい「これを捨てていいのか」で手が止まることです。1つずつ捨てるかどうかを判断していくと、そのたびに気持ちと向き合うことになります。

順番を逆にしてください。先に残す物を選び、次に値がつく物を確かめ、迷う物は預け、残りをまとめて処分する。この順なら、最後に処分する物は「捨てた物」ではなく「選ばれなかった物」になります。

いつから始めるかに決まりはありません。四十九日の前でも後でもかまいません。ただし、1つだけ例外があります。

最初にやること:急がない判断が必要な場合がある

相続放棄を考えている場合は、片づけを始める前に立ち止まってください。

裁判所の案内では、相続放棄の申述は、自己のために相続の開始があったことを知ったときから3か月以内にしなければならないとされています。申述先は亡くなった方の最後の住所地の家庭裁判所で、費用は申述人1人につき収入印紙800円分と郵便切手です。

注意したいのは、民法では相続人が相続財産の全部または一部を処分したときは、相続を単純承認したものとみなすと定められていることです。価値のある遺品を売ったり捨てたりすると、相続放棄ができなくなるおそれがあります。

借金がある可能性があるなど、相続放棄を少しでも考えている場合は、片づけより先に弁護士や司法書士に相談してください。時期の考え方は遺品整理はいつから始める?にまとめました。

4つに分けて進める

残す:写真と形見を先に選ぶ

最初に選ぶのは、家族が手元に置きたい物です。写真は量が多いので、1冊ずつ「残す写真を選ぶ」方式にすると進みます(実家の写真・アルバム、どう整理する?)。

形見分けは、親族が集まる法要の機会に合わせると進めやすくなります。受け取る側が辞退してもかまいません(形見分けとは?)。

仏壇は位牌と本体を分けて考える必要があります(実家の仏壇、どうする?)。

売る:捨てる前に、値がつくか確かめる

処分の前に、まとめて査定を受けてください。自分では価値が分からない物に値がつくことがあります。

ここでも相続放棄の件は同じです。考えている場合は、売る前に専門家に相談してください。

預ける:決めきれない物には期限をつける

どうしても判断できない物は、無理に決めなくてかまいません。預けるという方法があります。ただし、借りる前に「いつまで」を決めておくことが条件です。期限がないと、判断の先送りが続くだけになります(トランクルームという時間稼ぎ)。

頼む:量が多いときは業者に

残りの量が多い、遠方で通えない、時間がない。そういう場合は遺品整理業者に頼むのが現実的です。料金は部屋の広さや物の量で変わるため、多くの業者が見積もりで金額を出します。

業者の選び方と、紹介サービスの仕組みは遺品整理業者の選び方で比較しました。どこに頼めばいいか分からない場合は、紹介サービスの遺品整理110番という選択肢もあります。

親が元気なうちなら、話は変わる

ここまでは見送った後の話ですが、親が元気なうちなら、もっと楽に進められます。本人に「これは残したい」「これは要らない」と聞けるからです。

目的は捨てることではなく、何がどこにあるかを把握することです。進め方は実家の片づけは親が元気なうちににまとめました。

親の住まいが賃貸の場合は、解約するまで家賃がかかるため、片づけに使える期間が短くなります(親の家が賃貸だったら)。

わが家の場合

父の遺品は、母と2人で片づけました。最初の1か月はほとんど進みませんでした。書斎の本の前で、母が毎回手を止めてしまうからです。

進み始めたのは、押し入れの天袋を1つ空けて「保留の場所」を作ってからでした。決められない物はそこへ。期限は三回忌まで、とだけ決めました。

三回忌のあと、母は本の大半を古書店に引き取ってもらいました。必要だったのは、捨てる決断ではなく、決めなくていい場所と期限だったのだと思います。

NEXT STEP

今日やることは、これだけ

  • 相続放棄の可能性があるか、家族で一度確認する
  • 残したい写真や形見を、先に1つずつ選ぶ
  • 処分する前に、値がつきそうな物をまとめて査定に出す

出典

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この記事を書いた人

中心メンバーは、数年前に父を見送った40代の会社員。デジタル遺品や実家の整理で「準備しておけばよかった」と痛感した経験から、同じ立場の方に向けて、親の「もしも」に少しずつ備えるための情報を集めて記事にしています。

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